第 65 回 (2012-6-23 開催)
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重森 健太 先生 | 関根 正樹 先生 | 武田 真季 氏 |
世話人: 南部 雅之 先生
参加者: 49 名
講演内容
重森 健太 先生 (関西福祉科学大学・教授)
「MMSEの構造とリハビリテーション」認知症を早期に評価し,症状の改善と進行の予防をすることが,高齢者のリハビ リテーションにおいて重要な課題である。認知症の臨床検査では,Mini-Mental State Examination(以下,MMSE)が世界各国で使用され,本邦でも最も使用頻 度の高い認知症検査方法の一つである。しかし,MMSEは総合得点で認知症のスク リーニングを行うため,前頭前野機能低下に伴う認知症の早期評価と介入が遅れ ることが大きな課題であると指摘されている。本講演では,MMSEの因子構造を提 示し,認知機能低下者へのリハビリテーションの可能性について紹介する。
関根 正樹 先生 (大阪電気通信大学・特命准教授)
「自己健康管理に向けたウェアラブル脈拍計の開発」生活の質(QOL)の維持・向上を図りつつ医療費を抑制するためには,疾病を予 防することが実際的な対策となる.この対策の1つに自己健康管理が挙げられ, 日々の生体情報を非侵襲で簡便に計測し,生活習慣の改善や早期診断を支援する デバイスの開発が期待されている.本発表では,循環器系生体情報の1つである 脈拍数を日常生活下において簡便かつ連続的にモニタリングするウェアラブル脈 拍計の開発について紹介する.
武田 真季 氏 (大阪大学 大学院医学系研究科・博士課程3年)
「看護と工学の融合研究:看護を可視化する」看護業務は,患者の個別性により経験で語られることが多く,具体的なエビデンスや解決法がないものが多い. そこで我々は看護学における基礎的課題について,現場サイドの看護視点と技術サイドの工学視点を融合させ,看護業務をサポートするものづくりを行っている.本発表では,看護業務や患者動作の「可視化」という点に着目した研究について紹介する.