バイオメクフォーラム21の発足について
バイオメクフォーラム21の前身は、大阪大学を中心とする工学・医学・体育学などの関係者間で情報を交換しあい、できれば共同研究の場としても育てたいという希望をもって、1970年代の中頃に、阪大バイオメカニクス研究会として発足しました。世話人が医学部整形外科・小野啓郎教授と工学部電気工学科・藤井克彦教授、幹事が整形外科・川村次郎と工学部・赤澤堅造です。第一回研究会が昭和51年(1976)8月20日に 大阪市内(福島)の大阪大学医学部付属病院・会議室で開催され、第41回研究会1983年5月21日まで開催されてきました。 その後、一時中断していましたが、1996年にバイオメクフォーラム21と名前を変更して再発足したものです。最近の情報科学技術、コンピュータ技術の分野における広範で急速な展開を考え、メカニクスだけでなく「情報」関係も必要とのことで、biomedical engineering, medical mechanics, entertainment, computation などもイメージして、バイオメクとなりました。また、再発足の年はまだ20世紀であり、次の世紀をみて、21としたわけです。 そのような再発足のいきさつから想像できるように、取り扱うテーマはバイオメカニクスのみならず、生体工学、医工学、体育科学、と生体関係がありさえすれば”何でもあり”でありまして、1年に3回、当初は国立大阪病院・臨床研究部で、その後は大阪大学基礎工学部のΣホールに会場を移して勉強会を開催してきました。1回の研究会には通常3人が講演し、そのうちの一人は博士論文終了レベルの若手が受け持ちますが、この分野の若手を、暖かく、きびしく指導するという趣旨から、意見交換ではとくに若手には辛辣な批評を容赦なく加えるのが習わしになっています。 参加されている先生方や学生の思いは、様々でありますが、- この分野に興味を持つ学生に研究のモチベーションを与えたい、
- 大阪近郊で活躍している先生方の先進的な研究の内容を聞きたい、学びたい、
- 若手研究者を激励し大きく育成てたい、
- 新しく関西に着任された先生の話を聞きたい、
- 先生の間の懇親の場として活用したい、
(文責 川村次郎、赤澤堅造)